今日(1月12日)まで米国ネバダ州ラスベガスで開催されている世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2024」に出展しているTDK株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:齋藤 昇、以下「TDK 社」)のブースにおいて、株式会社シャルマン(所在地:福井県鯖江市、代表取締役:堀川耕地)がフレームの開発設計を担当したスマートグラスが公開されました。

 

このスマートグラスは、TDK社製のスマートグラス用ピエゾサウンドデモ機を搭載したフレームで、オンキヨー株式会社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:大朏 宗徳)がスマー
トグラス用に開発設計した骨伝導スピーカを内蔵しています。
シャルマンでは、骨伝導スピーカをモダン(テンプルの先の耳にかかる部分)に内蔵することで、一体感のあるスタイリッシュなデザインを実現しており、さらに今回は、装用性と機能性を向上させています。

現在市場に流通しているスマートグラスの多くは樹脂製のフレームで、軽量ではあるもののボリュームが大きくなりやすく、頭部への側圧(側頭を挟む力)の調整も困難であるなど、デ
ザインやかけ心地の面で課題があるのが実情です。
シャルマンが今回開発したフレームは、昨年同社が開発し、CESで公開したものに比べ、ピエゾ素子サイズの長さを30mmから20mmに小型化。
さらに、肌に接触する骨伝導スピーカ表面のパッド面積を拡大しフラットにすることで、シームレスなデザインを実現しています。
また、モダンに12段階で角度調整できる機構を設けることで、かけ外しがスムーズに行えるだけでなく、頭部サイズに合わせて耳介裏側のスピーカ接触位置を調整することも可能となっています。

フレームは、シャルマンが開発製造した、株式会社QDレーザ(所在地:神奈川県川崎市、代表取締役社長:菅原 充)が販売している網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA DisplayⅡ」用のチタン製フレームをベースとしています。
フレームフロント部分には軽量で高強度なチタンを、テンプル部分にはしなやかでバネ性に優れた素材βチタンを用い、頭部への側圧を最適にすることで、長時間の使用でも装用者の負担にならない設計となっています。

これらは、至極のかけ心地で長く支持されている同社の「ラインアート シャルマン」を始めとしたメガネフレーム製造で培った高度な加工技術により実現したものです。
また、同社が長年蓄積してきた世界各エリアの頭部データをもとに、快適なかけ心地を感じられるよう細やかな設計がなされています。

同社では、今後さらに拡大が期待されるスマートグラス市場に向けたフレーム開発を、OEM製品も含め、国内外において積極的に展開していくとしています。

 

■CESとは
CES(シーイーエス)は、最新のハイテク製品と世界中のイノベーターが集う世界最大規模のテクノロジー見本市です。
CTA(Consumer Technology Association)®が主催する業界向けのイベントで、毎年1月に米ラスベガスで開催されています。
▽CES公式サイト
 https://www.ces.tech

 

 

【シャルマンについて】
福井県鯖江市のメガネフレームメーカー。
1956年にメガネの飾り鋲の製造からスタート。
その後、完成品を作るために必要なすべての部品や表面処理工程を内製化しました。
革新した技術力・アイデアにより、日本に留まらず世界市場へと進出し、世界6か所にデザインオフィスを構え、約100カ国に年間400万本以上のメガネフレームを販売する世界有数の総合メガネフレームメーカーへと成長しました。

■企業サイト
 https://www.charmant.co.jp/