株式会社佐々木セルロイド工業所(福井県鯖江市小泉町31-3-10、代表取締役:赤木康介)は、職人を育成する「職人コース」及び「独立コース」の募集を開始し、オンライン説明会を2025年8月29日に実施することを発表しました。
現在、鯖江の眼鏡製造現場における最大の課題は、製造業の担い手となる若い人材の不足です。
これは、佐々木セルロイド工業所も例外ではありません。
今後も高品質の眼鏡フレームを製造するために必要な職人が不足しています。
佐々木セルロイド工業所では、2023年に眼鏡フレーム職人を育成する取り組みをスタートしており、今年が3年目になります。
現在、すでに独立コースで3人の人が独立を目指して移住し、就業しています。
同社では、今年度も「職人コース」と「独立コース」の募集を開始するということです。
募集内容の詳細については、オンライン説明会を8月29日に実施し概要を説明するということです。

【「職人コース」「独立コース」の概要】
◯目的
1人前の職人となるよう教育し、一通り眼鏡作りができるよう指導が行われます。
最終的には佐々木セルロイドで職人として働くことや、独立して働くことも可能です。
最終的な目的は、地域全体の職人の数の増加と、職人の方の待遇アップです。
同社は鯖江の眼鏡作りを単に継承するだけでなく、最新の機器も導入してこの両方を達成できるよう日々模索しています。
◯魅力
これまでの従業員とは異なる働き方です。
他の業界の職人と同様、手に職があれば一生働くことが可能です。
現在、世界の名だたる高級ブランドが鯖江の眼鏡製造会社に発注をかけており、Made in Japan, Made in Sabaeの技術と伝統を評価しています。
この究極の眼鏡作りを体験し習得することで職人としての価値は日本のみならず、世界に評価される価値となります。
◯内容
佐々木セルロイド工業所は、日本でも数少ないセルフレームの一貫生産の工場です。
アセテートと呼ばれる板状のプラスチックから、眼鏡フレームになるまで社内で一貫生産しています。
200を超える工程もほとんど社内で行っているため、技術を学ぶに適した環境となっています。
昔ながらの1本1本を手で作り上げる伝統の製造方法から、最新のソフトウエアを利用した機械による製造まで一通り技術を習得することが可能です。
実際には現在受注している生産の一部を担いながら技術を習得することになります。
◯独立後のフォロー(独立コースのみ)
眼鏡作りとしての独立、ブランドオーナーとしての独立、外注先としての独立など様々な独立方法があります。
同社ではそれぞれの独立に対して、販売の支援、展示会の支援、外注先としての支援を考えています。
独立後事業が軌道に乗るまでは、同社としても独立者が困窮しないようできるだけの支援を考えています。
販路拡大、資材調達や資金援助含めて幅広い援助を行うことが可能としています。

【「職人コース」「独立コース」オンライン説明会概要】
「職人コース」に興味のある方は、まずは8月29日に開催予定の説明会にエントリーが必要です。
▽日時:8月29日 19時~20時
▽開催方法:Microsoft Teams にてオンラインで開催
(申し込み後にリンク先が送付されます)
▽URL:https://celluloid.co.jp/pages/dokuritsu

【株式会社佐々木セルロイド工業所とは】
プラスチックメガネフレームのパイオニアとして創業以来100年あまり、デザイン・企画提案からプロト製作、完成品製造までを手がける一貫メーカーです。
長年培われた技術と手法で、プラスチック素材の魅力を最大限に引き出し、機能とデザインを両立した製品作りをモットーとしています。
修理などのアフターフォローも充実させ、商品を長く大切に使ってもらうため、全てのニーズに応えることができるよう最善の体制を整えています。
また、プラスチック素材を使用した雑貨などの開発にも取り組み、メガネ以外での素材の活路を模索しています。
2024年2月からは、自社工場併設店舗「OPTIQ TAILOR」を開設し、自社ブランドの販売、体験、工場見学などを行っており、県内外から眼鏡フレームに興味のある多くの人が来店しています。
また同社ブランドSASAKIは2023年、2024年と眼鏡のアカデミー賞SILMO d’Orに2年連続でノミネートされています。
【会社概要】
▽会社名:株式会社佐々木セルロイド工業所
▽所在地:福井県鯖江市小泉町31-3-10
▽代表者:赤木康介
▽設立:1966年(創業は昭和初期)
▽URL:https://celluloid.co.jp/