慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 OUI Inc.(ウイインク:株式会社OUI)は、「眼鏡市場」を全国に展開する株式会社メガネトップ(所在地:静岡県静岡市、代表取締役社⻑:冨澤昌宏、以下「眼鏡市場」)と共同で、モザンビーク共和国の北部ナンプラ-州に位置するLurio Universityに840本のメガネフレームを寄贈したことを2025年7月30日に発表しました。

■今回の取り組みについて
OUI Inc. は、iPhone に取り付けることで眼科診察を可能にするアタッチメント型医療機器 Smart Eye Camera (以下SEC) を開発し、ベトナム、ネパール、ブータン、ブラジル、インド、東チモール、インドネシア、ケニア、ジンバブエ、モザンビークなどの医療過疎地で眼科診療の支援を行っています。
また眼鏡市場では、「目に関わる社会貢献活動」として、デザイン変更や店舗の統廃合により余剰在庫となったサングラスやメガネフレーム・メガネレンズなどの商材を活用したCSR 活動を行っています。
2021年より始まった株式会社OUIと眼鏡市場の共同の取り組みは、十分な医療が届いていない地域での医療支援、失明を減らす活動を行っている株式会社OUIの活動に眼鏡市場が賛同したもので、眼科医療僻地での白内障などの治療後に、光や埃から目を保護するために着用するサングラスやメガネを寄贈しています。
今回の取り組みは、2021年のアフリカのマラウイへのメガネフレームとレンズの寄贈、2022年のケニアへのサングラスの共同寄贈、2023年のインドネシア・バリ島へのサングラスとメガネフレームの寄贈、2024年のネパールへのメガネフレームの寄贈に続き、5回目の取り組みとなります。
モザンビークでは、眼科医・医療従事者の不足による予防可能な眼科疾患による失明と視覚障害が深刻な課題となっています。
国際失明予防協会(IAPB)によれば、モザンビークの失明人口は約11万人、視覚障がい者の人口は約265万人に達すると言われています。
また、人口3300万人に対して、眼科医数は30名程度と非常に少なく、その眼科医の多くは都市部に集中しているため、地方部においては眼科医療に対するアクセスが非常に難しくなっています。
OUI Inc.は、Lurio Universityが展開している農村・集落への訪問医療活動と連携し、貧困地域や僻地でのSECを活用した支援活動・共同研究を進めています。
今回寄贈されたメガネフレームは、こうした地域の住民の方々の眼の保護や視力矯正のために活用されます。
■寄贈先について
今回の寄贈先であるLurio Universityは、モザンビーク北部のナンプラ州で、検眼医(オプトメトリスト)の育成に力を入れています。
眼科医数が絶対的に足りないモザンビークにおいては、検眼医を育成することで、眼科医療へのアクセシビリティを高めることを目指しています。
Lurio Universityは2009年に検眼医養成コースをスタートさせ、これまでに数多くの卒業生を輩出しています。
OUI Inc.とは、SECを活用した集落への訪問眼科検診や、集落での眼科疾患の疫学研究で協業しています。


OUI Inc. では、「今後も様々なパートナーと連携し、失明のない世界を目指して精力的な活動を続けていきます。」とのコメントを発表しています。
【メガネトップ会社概要】
▽会社名:株式会社メガネトップ
(URL:https://www.meganetop.co.jp)
▽代表取締役社長:冨澤昌宏
▽設立:1980年5月
▽本社所在地:静岡市葵区伝馬町8番地の6
▽資本金:100百万円(2024年3月末時点)
▽事業内容:メガネ、コンタクトレンズ、補聴器の販売、その他関連商品の販売
*「眼鏡市場」「ALOOK(アルク)」「レンズスタイル」「レンズダイレクト」はメガネトップのグループ店舗です
【OUI Inc. 会社概要】
▽会社名:OUI Inc. (株式会社OUI)
(URL:https://ouiinc.jp)
▽代表取締役:清水映輔
▽設立:2016年7月15日
▽本社所在地:東京都港区南青山2-2-8 DFビルディング510
▽事業内容:医師のアイデアをもとにした、医薬品・医療機器の開発と実用化及び同コンサルティング業務
OUI Inc.は、“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。
眼科の診察を可能にする iPhone アタッチメント型医療機器 SEC をゼロから開発し、約1年半で完成させました。

世界の失明原因第一位は白内障です。
白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。
SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。